来月末、ピースジャム工房の開所式を予定!


昨年10月よりピースジャムスタッフとボランティアスタッフの手作りによる工房つくりがスタートしました。
作りに妥協しなかった分、時間や資金に難航しましたが、いよいよ来月末に開所式をむかえることができます!
地域に開放する工房内カフェと、年内には公園もできます。
やっと、やっとです。
この工房ができたら本格的にジャムと縫製の製造が安定的に行えます。
販路先の開拓や広報と、事業課題はまだまだ山積みではありますが、ここに一つの母子の社会的な寄る辺が小さく生まれることを完工前ながら皆様にご一報させていただきたく思いました。
皆様のご支援の賜物です。
本当にありがとうございます。
被災地のどんどん変わりゆくニーズ。
私たちにとっては変わりゆく地元。
価値転換期だと肌で感じております。
現在は新たな街つくりを具体的にどんな精神(価値感)で、継続化するためにどんな形(事業)にするのかが皆に問われている気がします。
私たちピースジャムは活動開始時からのスローガンである「赤ちゃんのお腹は空かせない」を一貫して参ります。
やはり愛情の源である親が元気でなければ子の体も心も元気になれません。
被災地であっても、そうでなくても同じです。
赤ちゃんだけではなく、子供にとっても親の元気な姿は生きた教本として子の健やかな「感性」を育てるかと感じます。
その「感性」とは、人が生きていく上で最も大切な「創造」と「愛情」をつくる心の部分だと個人的に思います。
そして子供たちの心もお腹いっぱいに満たしまくり、将来、心の豊かな大人だらけの地域ができればいいよね。ビジネスも、地域コミュニティも。
なんて思っております。
唐突ですが、柳田国男さんの「美しい村」の中にある一文に次のような言葉があります。
「美しい村とは はじめから美しいのではなく、そこに住む人達が美しい村を作ろう、美しい村を作ろうとして初めて美しい村ができるのである。」
とあります。
私が常に意識している言葉です。
これは「良くも悪くも心を元に形を成しているんだよ。今私が泊まったばかりのホテルの散らかし様も、美しい村も、今ある現状は突然生まれたのではなく、誰かが意識し、または無意識的に行動を始めて様々な影響の元で成した形が現状なんだよ」と言い換えることができます。
村も国も。
部屋でも社会でも。
冷静に客観視すると意識は向きますが、傍観視するとモヤッと見えにくくなりますね。
言われずとも当たり前ですが、意外と忘れてるのが当たり前だったりもします。
私たちの長期的目標の一つに
「子育てと就労・コミュニティを包括した事業モデルの創出」があります。NPOっぽくいうとミッションです。
これは「母子同士や子供同士や母親達x子供同士のコミュニティと仕事の両立を一つ屋根の下で永続的に地域を巻き込んで行い、子の社会的な発育に貢献し、地域価値の向上に務める」
こう字に書くと漢字だらけで見る気が失せますが、すこし固さはあるものの、明解だから簡単ではないにしろ出来る気がします。
ですが、「同業他社の多いジャムや縫製品を作って売って、売り上げにより母子のコミュニティの継続を計るビジネスモデルの前例は聞いたことがないし、お手本などないので難しいよ」と、よくご指摘を受けます。
全くその通りで、言うは易し行うは難しではあります。
しかし、どこだって大抵は同業他社が多く、簡単な事業なんて存在しなく、どの業界も創造への情熱がなければ消えてしまいます。
、、と思います。
私たちは厳選した地域の美味しい素材をジャムへ沢山詰め込み、アイデアと情熱も詰め込み、地域で問われたニーズ(願い)をこのビジネスモデルで一つ叶えます。
叶えるったら叶えます。
理由は、そうしたいからです。
不安ももちろんありますし、むしろ不安の方が大きいです。
だから皆で考えて、考え抜いて、今後も心で決めて参りたいと思います。
それは私たちも美しい村≒(必要な社会的居場所)を作りたいからです。
さて話は戻り、母親達の元気な職場つくり。
…の前の工房つくりが間も無く完工いたします。
やっとです。
汗水たらして朝から晩まで皆頑張りました。
遠路関東や関西からもボランティアにたくさん来てくれました。
地元の女子高生も頑張ってニス塗りを頑張りました。
医療支援チームの看護師さんは壁板を貼りました。
自分事として取り組んでいる姿勢には感謝を超えて感動を致しました。
震災から3年、一つの夢が形になり、これでやっとスタートにたてます。
会員の皆様。物資支援時代から支援してくださる皆様。助成企業の皆様。ご寄付で応援してくださる皆様。事業を通じて見守ってくださる皆様。1人1人の支援者の皆様。
そしてこの駄文を読んで何かを感じてくれた貴方さま。
改めて深く感謝と御礼申し上げます。
勝手ながら、みなさんがこの事業を築く大切な参加者であり、強力な仲間だと思っております。
末文で恐縮ですが、食べて美味しかったらピースジャムをどんどん広めてください。
広めても皆様に直接的なメリットは美味しい以外に何もないかもしれませんが、将来の子供たちの豊かさにはつながります。
そして、その行為はかっこいいですし、何よりlove&peaceです。
とりとめない長文を読んで頂きありがとうございました。
P.S.
工房にはどなた様も気軽にお越し下さいませ。
詳細は開所日が確定し次第お知らせ致します。
現在深夜 ラフロイグをスコッチ飲んで寝ます。
ピースジャム代表
佐藤 賢




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